HIPHOP/R&Bのナンバーをサンプリングという側面から紹介・解説。いつの時代のブラックミュージック好きでも楽しめます!
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アメリカほどではないにしろ、日本でもサンプリングは行われています。日本のヒップホップ・シーンは21世紀になるまでほとんど認知されておらず、そのためサンプリングという技術をはじめに意識させたのは、ピチカート5、フリッパーズ・ギター、オリジナル・ラヴといった「渋谷系」といわれるアーティスト達でした。

90年代後半にDragon Ashがブレイクするに至り、ヒップホップはいよいよ陽の目をみることになります。アンダーグラウンドで活動していたKick The Can CrewやRip Slymeといったグループがヒットチャートを賑わすようになり、このころから一般の人々にもサンプリングとい行為に抵抗がなくなっていったように思われます。

ここでは知名度の高い日本の曲の中で(90年代を中心に)、サンプリングを行なっているものを紹介しています。


Choo Choo TRAIN / Zoo


若い世代にはExileのカバーでおなじみの"Choo Choo TRAIN"。中西圭三のペンによるUKソウル色の強いトラックが受け大ヒットした '90年のナンバー。Notorious BIGも引用したD-Train "Keep on"のヴォーカルをイントロ部でサンプリング。

恋とマシンガン / フリッパーズ・ギター


現コーネリアスの小山田圭吾と小沢健二のユニット、フリッパーズ・ギターのセカンド・シングル。90年代初頭に流行った「渋谷系サウンド」の代表的な楽曲で、CMなどで現在でも耳にする機会が多い。スタイリッシュなイタリア映画『黄金の七人』のテーマ・ソングからダバダバ・スキャットを引用しています。


今夜はブギー・バック / 小沢健二 featuring スチャダラパー


フリッパーズ・ギターの片割れ、小沢健二がスチャダラパーとコラボして制作されたシングル。'94年当時、日本のメジャー・シーンでは全くといっていいほど認知されていなかったラップ・ミュージックとしては異例なほどのセールスをあげたJ-Rapの古典として知られている。En Vogue "Give It up, Turn It Loose"をモチーフに、"It's a New Day"の定番ドラムをサンプリング。ちなみにジャケットのデザインはSly & The Family Stone 『Life』を引用。

ラブリー / 小沢健二


その小沢健二によって、同年リリースされた"ラブリー"。Betty Wrightの"Clean Up Woman"を大々的に拝借したポップ・センス溢れる良曲で、小沢健二の名前を一般層に知らしめた出世作としても有名です。また、"Clean Up Woman"はDragon Ashの"I Love Hip Hop"にも使われています。

DA.YO.NE. / East End × Yuri


East End × YuriとはGaku-MCとYoggyのユニット、East Endに東京パフォーマンスドールの市井由理を加えたヒップホップ・グループ。ファースト・シングルの"DA.YO.NE."は、ラップのCDとしてはかつてないセールスを記録し、当時の流行語にもなった社会的ヒット曲。ラップ自体は今聴くと恥ずかしいが、George Bensonの"Turn Your Love Around"をループさせたトラックはなかなかに洒落ている。George Bensonが来日した際に無断使用していたEast Endを訴えたという話は、あまり知られていない。


Grateful Days / Dragon Ash


イロモノ的な捉えられ方をしていたEast End × Yuriが短命に終わったことに対し、ヒップホップというジャンルを本格的に浸透させたのがDragon Ashでしょう。ゲスト・ラッパーとして参加したZeebraの出世作ともなった通算5枚目のシングル"Grateful Days"はオリコン1位を獲得、「ヒップホップはカッコいい」と若者に思わせるだけの魅力をもった傑作です。アメリカのオルタナティヴロック・バンドSmashing Pumpkinsの"Today"のイントロをループさせ、「Today is the gratest day」というフレーズからタイトルを引用したと思われます。


Shangri-La / 電気グルーヴ


日本を代表するテクノ・バンド、電気グルーヴによる '97年のヒット曲。彼等のイメージとは真逆のシリアスな歌物で、オリコン10位という最大のヒットを記録し、電気グルーヴもやれば出来るということを証明した異色の作品。Silvettiの"Spring Rain"を大々的にサンプリング。また同曲は元ピチカート・ファイヴの小西康陽もよく使用しています。


LOVEマシーン / モーニング娘。


アイドル・グループ、モーニング娘もサンプリングしています。出世作である"LOVEマシーン"では、Bananaramaのカバーでも有名なShocking Blueの"Venus"から衝撃的なほどカッコよくかき鳴らされるギターを引用、おそらくは編曲のダンスマンの仕事に間違いないでしょう。また、次のシングル"恋のダンスサイト"はダサいディスコ・ミュージックの代表のような"ジンギスカン"の掛け声を引用しています。


ロコローション / Orange Range


沖縄出身のミクスチャー・バンド、Orange Rangeの大ヒット曲"ロコローション"。その名のとおり"The Loco-Motion"のリメイク。発表当初は作曲者であるCarole Kingの名前を表示していなかったので、盗作疑惑が浮上し問題となたことでも有名。現在ではクレジットにGerry GoffinとCarole Kingの名が記されカバー扱いとなっています。

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